屋久島旅行記(2004年7月9〜13日)

屋久島旅行記(2004年7月9〜13日)

 平成16年7月9日15:00 高砂は快晴。気温35度の猛暑の中、屋久島旅行はスタートした。
 各自荷物を車に載せ、自転車を積み、この異常ともいえる猛暑と屋久島特有の湿度を頭の中で連想しながら一路屋久島へ向かった。屋久島旅行は今回で2度目。前回は18:30出発。それに比べれば明るいうちに運転できる今回の行程は楽であった。鹿児島に入るまでは...

 人吉・えびの付近で雷を伴った激しい雨が降り出した。高速道路も50kmの速度規制が出された。しかし、50kmの速度で運転などとてもできるような状況ではなく、時速30km以下でなんとか視界が確保できるほどの豪雨であった。
 予定到着時刻を2時間以上遅れたが、なんとか鹿児島に到着。フェリー乗り場へ到着したが雨はやまず、屋久島の天候を不安に思いながら車内で仮眠をとることにした。ここで、本田先生が一言「はえぬき。寝られんからビール買って来いや。自転車あるやろ。」外は雨だが、文句を言うこともできないはえぬきはブーチャンとともに買出しに出かけていった。
 朝6時、雨は小降りになっていた。外に出て櫻島を眺め、遠く屋久島を連想する。
「雨でなければ良いが…」えびの付近の雨は「警報」が出ていた事を朝知った。

 7月10日8:30、車と共に「フェリー屋久島2」に乗りこむ。
 前日殆ど寝ていない我々は早速睡眠。屋久島までは約4時間で到着する。2時間ほど経過したころ、皆起きだしデッキから島を見た。となりにある種子島と比べると、九州最高峰の宮之浦岳をはじめ、1000mを超える山が多数存在する屋久島は、その険しさがハッキリと確認できた。

 デッキからしばしトビウオを眺め、海上の強風を体感したところで屋久島へ到着した。
 島は快晴。予定通り、早速安房にある春田浜海水浴場を目指した。
 例により、マッチョとブーチャンは自転車で行くことになった。車部隊は荷物を一旦宿に置いてから海水浴場へ移動、そのとき既にマッチョは海についていた。距離にして25km〜30km。車より早く....。

 春田浜海水浴場はプールのような構造になっており、非常に泳ぎやすい。皆、海水浴を楽しみ、ビールを飲み、海の自然がもたらした海水のプールで楽しんだ。

 宿に戻り、松永チーフお手製バーベキューをしこたま食べた後、いなか浜へウミガメ鑑賞に出かけた。途中、シカの姿を見かけるのどかな道路をひた走り、いなか浜へ到着。
 すでに多くのウミガメ鑑賞者がいた。ウミガメの上陸をしばらく待っては見たものの、一向に見られる気配がない。鑑賞にきていた客もざわつき始め、挙句の果てには、ライトで浜を照らすものまで現れた。
 以前屋久島へ来た時と比べると、考えられないほどの粗悪なマナー。ウミガメの産卵場所を守る気が感じられず、これ以上待つ気もなくなったため、残念ではあったが宿に戻ることにした。

 宿では、宴の続き。
 しかしながら、翌日早朝からの登山を考え、このメンバーでは珍しく0:00ごろ就寝した。

 7月11日4:30、登山に向け朝食の準備にかかった。
 前回の登山に比べると体調が良い。それもそのはず。前回は3:00まで飲んで2時間の睡眠後に登山。無茶苦茶であった。今回は4時間30分は睡眠が取れた。
 この日の朝食はごはんと亀の手入り味噌汁、そしてトビウオの開き。理想的な朝食を済ませ、準備を整え、5:50に登山の開始場所「荒川登山口」を目指し出発した。6月の台風4号の影響で登山口前駐車場が倒壊しており、登山口より1kmほど手前に駐車し、6:55登山を開始した。

 まずは2時間、ブラックケンジの小学1年生の子供を先頭に、トロッコ道を進んだ。途中、3台杉を見ながら休憩をとり、引きこまれそうな苔と草木の緑色の景色を眺め、ヤクシカを見つけながら大株林道へと到着。休憩をとり、トイレをすませ、目的の縄文杉を目指した。山道は、石・木の根・木で作った歩廊があり、縄文杉までであれば迷う恐れは殆どない。


 約40分ほど歩くと視界が開けた。ウィルソン株があった。この切り株は屋久島で一番古い切り株と言われている。中が空洞になっておりかなり大きな物であった。記念撮影がてらしばし休息をとり、登山を続けた。

 屋久島の山では、飲用できる山水が数カ所ある。よって、麓からたくさんの水を持っていく必要もなく、今回も500mlのペットボトル1本しか持たなかった。途中で山水を飲み、ペットボトルに補充し、夫婦杉・大王杉を眺め、木の歩廊を上り下りすると、縄文杉に到着した。
 縄文杉を見たのは今回で2度目。しかしながらその大きさにはまたまた感動した。縄文杉付近で昼食を済ませ、山を下った。

 下る途中、トロッコ道横の沢に下り、足を水につけ、つかれた足を休めた。ここの水は考えられないほど冷たく、つけた足の感覚がなくなるほどである。しかし、山の王者マッチョはひるむ事無く川に飛びこんだ。ブラックケンジの小学校3年の子供と一緒に...
沢でしばらく遊んだ後、山を下った。

 山をおり宿に到着。
 早速、宴の準備にとりかかった。この日の夕食はスパムチャンプルーとマーボ豆腐。おいしい夕食をすませ、時を忘れ宴を楽しんだ。

 7月12日、天気は快晴。7:00に起床。
 この日、本来は白谷雲水峡を目指す予定であったが、台風の影響で県道白谷線が通行止め。しかたなく一奏海水浴場で出港までの間海水浴を楽しんだ。
 この海水浴場は白い砂浜で、絵に書いたような風景である。屋久島での最後のひとときを、皆思い思いに過ごした。マッチョ、ブーチャンのここまでの移動は勿論自転車であった。

 出港の時間が近付き、フェリー乗り場へ向かった。おみやげを買込み、出港直前に乗船。短く濃縮した時間を思いながら、高砂までの車移動に備え、皆眠った。

 7月13日朝4:30、無事高砂に到着。

 思えば、鹿児島で降った豪雨を除けば、天気に恵まれ山も海も十分に堪能できる旅であった。
 またいつか...と心に思いながらこの旅は終わった。



[文:ブラックケンジ]

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