| 氷ノ山登山レポート |
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日 時:平成20年7月13日
参加者:ぶーちゃん、川ちゃん、竹ちゃん、サトゥー、コアラ、みーつつ
日頃から冷気のこもった密閉空間で腹回りのお肉形成に勤しんでいた我々であったが、自称・山男ぶーちゃんの一言で状況が一変した。
「氷ノ山に登るぞっ!」
自らも、なかなかな曲線美を誇るお腹を所有しているぶーちゃん。しかし、そのふくよかな外見とは裏腹に、トレッキング力は高砂火力随一(自称)と謳われている人物である。
氷ノ山といえば、標高1510mと結構な高さを誇る兵庫県下で最高峰な山であるが、ぶーちゃん曰く「素人でも楽しく歩けるレベル」とのことだったので、最近メタボってきた体にはよかろう、と深く考えずに氷ノ山山登りツアーが決行されることとなった。
お気楽な山登り。我々は、そう思っていた。数々の試練が待ち受けているとも知らずに……
7月13日(日)快晴
7:00 高砂を出発した我々は、途中コンビニで水、食料などの必需品を買い込み、静かな闘志と迸る情熱を内に秘め、9:00
登山口である福定親水公園に降立った。
  
いつでもイケます! 完全武装 ぶーちゃん 登山開始!
入念な準備を整えたのち、9:20 ついに氷ノ山山頂へのアタックが敢行された。
のっけからつづら折りの坂道が我々を出迎える。思っていたよりも勾配がキツイ道でゴツゴツした岩が多く、山登りに慣れない我々には非常に歩きづらい道である。

川渡り 険しさが増してきた…
「あ、山登りちょっと舐めてたかも…」と思い始めた頃、隊列から静かにフェードアウトしそうな人物が現れた。
竹ちゃん。皆がそう呼ぶ彼は、この企画を誰よりも楽しみにしていた。この日のために水筒や登山靴を買い揃え、酸素スプレーまで準備するほどの意気込み様であった。
「山を舐めるなっ!」と常に言っていた彼だったが、登山前日、繁華街で飲み歩き、なお且つ、遠足前のお子様のように興奮して眠れない事態となり、一睡も出来ずに当日を迎えてしまうという失態をやらかしてしまったのだ。
一番登山を舐めた状態で山を登り始めた彼は、登山開始30分後、
ついに――

「もう、ムリっす……」
マリオネットの糸が切れたように、その場に崩れ落ちる竹ちゃん。生気がまったく感じられない顔色を見せられては、誰しも無責任に「頑張れ」とは言えず、こうして誰よりもこの日を心待ちにしていた男の登山は、誰よりも早く終焉を迎えることとなった。
一人トボトボと寂しく下山していく竹ちゃんの後姿を見送り、「ヤツの分まで―」「アレにはならないように―」と各々思いを新たに登山を再開。

ほどなくして、つづら折りの登り坂は終わりを告げたが、決して登り終えたわけではなく、緩やかながらやっぱり登っている山道が続く。
時間経過と比例して上昇していく気温と汗の量。それと反比例して急速に奪われていく体力……
こまめな水分補給と休憩を挟みつつ歩を進めるが、次第に口数が少なくなり、太ももの筋肉も軽快なビートで痙攣し始める始末。

ひたすら登り道 山頂、遠っ!!

そんな不甲斐ない我らにも、行き交う年配の紳士・淑女方は「がんばって」「気をつけて」と、温かい言葉を投げかけてくれる。山を愛するシニアの方々は、心優しい人ばかりだ。中には日傘を差して「お先に♪」と、軽やかに追い抜いていく豪気な婦人もおられ、登山愛好家の底知れぬ愛情と計り知れない力量に、ただ感服しきりであった。
そして永遠に続くかと思われた苦行も、ついに歓喜の瞬間が訪れる。

11:50 氷ノ山登頂成功!!
眼前に遮るものは何もなく、頭上を流れる雲々も思いのほか近くに感じられ、自分が兵庫県最高峰の地に立っていることを実感させられる。
眼下を見渡せば、今まで歩いてきた山道を見渡すことができ、あれらを踏破してきたのだという達成感に酔いしれた。数分後には来た道を下らなければならないという辛い現実は置いといて……
  
山頂クッキング カップめんウマッ!! 背中で語る男
持参のカップラーメンを喰らい記念撮影をしていると、なにやら怪しげな雲の一群が迫りつつある。どうやら、覚悟を決めて下る時がきたようだ。12:50
疲労でストライキを起こしかけている下半身に喝を入れつつ、一行は下山を開始した。

次第に周辺が暗くなり、恐れていた雨の気配がより一層濃くなってくる。逸る気持ちとは裏腹に太もも・ふくらはぎは低周波器具で弄ばれているが如く、痙攣の連続で思うように動いてくれない。
それども、若年者であるコアラ、サトゥーは軽快に下っていくが、壮年の部・みーつつ、川ちゃんの足取りが重い。特に川ちゃんは、前日に竹ちゃんと繁華街を練り歩いていたこともあり、隊列の最後尾で一人孤独な戦いを強いられている。ネオン街のアルピニスト危うし!!

まだ余裕 瀕死…
轟く雷鳴と共に、ついに大粒の雨が我々に降り注ぐ。だが丁度その時、山道の脇に建てられた地蔵堂が見えてきたので、これ幸いと一時避難することに。雨に打たれずにすんだ幸運をお地蔵様に感謝し、雷雲が立ち去ってくれるまで軒下を借りることとなった。
15分程度で雨がやむも、遠雷は今だ鳴り響いている。また豪雨に見舞われる恐れがあるので下山を急ぐ。

怒涛の雨 足元注意!
濡れて滑りやすくなった山道を、疲労&痙攣でおぼつかない足を駆使して慎重に下る。「足元確認よいか!」の怒号が山間にこだまする中、その時は静かに、しかし着実に訪れようとしていた。
そして――

14:40
氷ノ山完全踏破達成!!

と、同時に川ちゃんの靴底がペロンと剥がれるオチもつき、最後は誰もが笑顔で自分らが成し遂げた、ささやかな偉業を称え合った。
山の麓では、既に遠い記憶の人となっていた竹ちゃんが出迎え、互いの無事を確認しつつ「このヘタレがっ!」「ヘタレですけど何か?」と労いの言葉を掛け合い、全員五体満足で氷ノ山山登りツアーの幕がめでたく下りたのであった。
「次回は大山だな♪」byぶーちゃん
【オマケ】
氷ノ山登頂記念(落伍者1名)
【写真・文章:みーつつ】
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