て く て く 龍 野 散 策  

 なかなか気温が下がりませんでしたが、12月に入りようやく冬らしくなってきました。
 そろそろ見頃と思い立ち、ウォーキングを兼ねて、加古川・高砂から車で30〜40分程度で行ける童謡の里"龍野"を散策しました。見所各スポットへは直近まで自動車で行けますが、季節の移り変わりを肌で感じる為、敢えて徒歩に拘りました。
 川以東某所に駐車し民家を貫け、既に色付いている「鶏籠山(けいろうざん)」を目前に旭橋を経て、加古川の幅ほどもない揖保川を渡り、約4時間「播磨の小京都」に浸りました。



 上の地図にも書かれてある通り「播磨の小京都」「閑静な城下町」と言われる理由がわかります。
 比較的交通量の多い揖保川沿いの道路から少し入ると城下町の佇まいはすぐに現れます。
古びた煙突、そこかしこにある石垣、味わい深い格子、剥がれ落ちた壁土・・・
 川を渡った後、しばらく東に進んでいくと道はなだらかに上を向いてきます。
 この辺りは旧家や和菓子屋、湯屋、麹屋などの古い商家が多く、醤油倉もあります。♪赤とんぼ♪を世に送り出した三木露風が、書物を求めに通っていた伏見屋という書店もあります。
 その頃は、今と違い賑やかな活気ある城下町だったのでしょうか・・・
龍野城へ・・・
 そう歩かない内に自然と『埋門』に辿りつきました(↓)。造りは小さく、景色に溶け込んだ様な控えめで庶民に根付いたお城の様に感じられます。

 門を潜って階段を上るとすぐそこは、山裾に広がった開放感のある様子で、お城というよりはお寺の境内といった感じでした。4月にまた来たいと思う程、たくさんの桜の木がありました。ここからは龍野の町を見渡せ、騒音は届いてきません。


 龍野城へは無料で入れます(↑入口)。隅々まで手入れされていて、とても綺麗でした。
 窓からは綺麗な紅葉をはじめ、整えられた庭を見渡せます。
 茶室も設けられ(↑)、壁の足下には凝った細工がされてあります(↑)。
 障子には水墨画の龍が、今にも動き出しそうな迫力で描かれています。龍野の龍でしょうか・・・
 また違う部屋には、見ているだけでほっこり幸せになれそうな「福禄寿」が居ます。また行かれた際は探してみてください。
 白亜の白壁沿いを下り、龍野城を後に・・・紅葉谷に向かいます。
道中、三木露風旧邸跡の案内がありました(↓)。いまは三木ではない表札の家が建っていました。
 紅葉谷(もみじだに)入口(↓)・・・違う世界に通じているのでは?と思う程幻想的でした。

 進んでいくとたくさんの木が覆いかぶさって、薄暗くトンネルのようになっています。見上げれば、陽に透けてまた一段と綺麗でした。
 ずーっと奥にゆるい坂を進んでいくと、そこから鶏籠山に登って行けると聞いたので、次回は是非登りたいと思います。


 文頭のmapでも見て取れる様に、各スポットが孤立しているのではなく、少し距離を置きながら集まりセットになっています。実際歩いてみてそう思いました。歩きやすい靴なら苦にならない距離です。

 紅葉谷から龍野神社・聚遠亭(しゅうえんてい)(←亭内にある茶室)へ・・・
 龍野神社の脇に位置する聚遠亭は、なんとなく奥まった所にあり、静かでしっとりしていて、心を休ませるには最適な場所かもしれません。

 龍野城、紅葉谷、龍野神社辺りは、思っていたより沢山の人が訪れていました。犬を連れたご夫婦、家族、養護施設のご一行、友達同士や恋人同士思い思いにこの季節を楽しんでいる様でした。
 龍野神社から龍野公園・龍野動物園方向に道なりに歩いていく途中、右手に"三木露風"像があります。♪赤とんぼ♪歌碑(↓)は足下の白い印に立つと、センサーが働き、歌碑外右側にあるスピーカーからメロディーが流れます。
   (画像をクリックして頂くと再生されます↓)
※MadiaPlayer等が必要です。
龍野動物園・・・無料 龍野公園、夕焼けで一層映える紅葉・・・

白鷺山の小道を辿って展望台を目指しました。


展望台からの夕日はとても綺麗でした。
街と揖保川もよく見えます。(↓) 同じようにカメラに収める人も・・・(↓)
夕日に染まった遠くの山・・・(↓) 古い煙突と粒坐神社の鳥居・・・(↓)
白鷺山をくだり、また民家を歩きました。
やはりどこを歩いていても本当に静か・・・
お侍が出てきてもおかしくない様な家々が軒を連ねています。
 
ふと足下を見てみると、側溝やマンホールの蓋に赤とんぼが刻まれていました。さりげない可愛さに思わずシャッターを押してしまいました☆
そろそろ龍野散策も終盤・・・

 昔ながらの建築様式で存在感あるヒガシマル醤油工場・・・香ばしい香りは時折風に乗ってきます。
  7:00/17:00/22:00と日に3度、たつの市に♪赤とんぼが流れると聞きました。
  17:00前だったので待ち構えていましたが、聴こえた様な聴こえなかった様な・・・
  その時既に車の多い通りに居たので、残念ながら騒音にかき消されてしまったのかもしれません。
 太陽も沈み寒さが増した中、帰りは「龍野橋」を渡り、ヒガシマル醤油を左手に。
 お昼を過ぎてから龍野に到着した事と陽が短い事が重なり、全ての見所に行けませんでした。『理想は午前中に到着し、鶏籠山を登る。そして高台で持ってきたお弁当を食べる。細かなスポットを遊歩して、締めは工場見学でお醤油や揖保の糸を頂く?!』
 美味しい空気も吸えて、贅沢な風景を観て、ウォーキングで脂肪燃焼も期待できそうです。
 私事ですが、幼少時代龍野の隣町で過ごしたという事もあり、とても親近感があります。その頃の曖昧な記憶や大きく変わらない風貌、ヒンヤリした風と美しい紅葉が云十年経ったイマでも優しく受け入れてくれました。
 木々山々の赤をしっとり満喫し終え、次回は桜の季節にと龍野を後にしました。

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